身体のむくみは時間をおけば解消されることがほとんどですが、むくみが一向に取れないケースもあります。
そのような場合は、病気の可能性も十分に考えられるでしょう。
リンパ浮腫や旅行者血栓症、下肢静脈瘤などがそれに該当するので、もしもむくみが一時的なものではなく、これらの病気だった場合は、自力での回復は極めて困難になります。
リンパ浮腫はリンパ液の流れが悪くなることで発症する病気です。
手足のむくみやだるさ、疲れやすさなどが症状として挙げられますが、こういった症状は一時的なむくみにも見られるため、リンパ浮腫だと気づくことが難しい場合もあります。
また、旅行者血栓症は長時間座席に座っていることで発症するとされている病気です。
一般的には、エコノミークラス症候群という名称で呼ばれているので、聞いたことがある方も多いでしょう。
飛行機などで長時間移動する際、食事や水分を取らずにいると血行不良が生じ、血栓が肺の静脈を詰まらせてしまいます。
それから、下肢静脈瘤は足の血管が膨れてこぶのように見える病気です。
その見た目に反して痛みがない場合も多いようですが、一度発症すると自然に治ることはありません。
ちなみに、心臓や肝臓など内臓機能の低下によってむくみが起こる場合もあります。
内臓機能が低下すると、血液やリンパ液の流れが悪くなり、それがむくみにつながるのです。
内臓機能の低下は疾患に起因することが多いため、むくみの他に内臓疾患特有の症状が出ることもあります。
したがって、むくみが慢性化している場合には、他にどのような症状があるのかをしっかり観察する必要があるでしょう。